こんにちは、Dr.紅です。今日は休暇をいただき、お昼から映画を満喫できました。が、昨日までの春らしい気候とは違って寒いですね。
みなさんは体調崩されていないでしょうか?
どうか春まで油断されませんように。
ラーゲリより愛を込めて。原作は1989年に刊行された辺見じゅんさんのノンフィクション『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』(文春文庫)です。第2次世界大戦終了後、9年の長きに亘ってシベリアの捕虜収容所に抑留され、そのまま日本に帰ることなく病で亡くなった山本幡男さんを、周囲の人の証言をもとに描いた作品。(こちらのサイトをご参照ください)。
私がこのお話を最初に知ったのは20年前のテレビ番組「知ってるつもり」でした。(こちらのブログでは当時の放送内容が詳細に書かれています。)
キーワードはDamoi。ダモイとはロシア語で「家へ」「故郷へ」「故国へ」の意。 帰国、帰還を意味しており、第二次大戦後、シベリアからの帰還兵が持ち帰った言葉です。
山本さんの存在により、人間としての尊厳を喪失しそうになった仲間たちは人間が生きる意味を共に学ぶ環境を得て、帰国後も幸せに暮らせたかもしれません。
家族に「必ず日本で会おう」と思いながらも祖国の地を踏めなかった山本さんのために、同僚たち5人は遺言を暗記して山本さんのご家族のところへ届けにきます。その中の最も感動する言葉は
妻よ、よく頑張った
から始まる妻あての遺書。この時代の男尊女卑を感じさせない一言目ですね。
20年前のTV放送でも感動しましたが、今回改めて、科学で自分に濡れ衣がかかる可能性が減った現代をどう生きるのか?
自分に笑顔で接してくれる人と共に戦うべき時はどんな時なのか?
今、生きている私がすることは歴史上不遇の死を遂げた方々の分も自分の幸せを追及して生きていく。
これこそが私にできる先人たちへの恩返しだと信じています。