こんにちは、Dr.紅です。ステロイド内服10日目にて、鼻炎と喘息が少し落ち着いてきたかな?という私です。
みなさんはいかがお過ごしでしたか?
さて、私たち料理をする時や、洗剤を使うとき「手袋」を使うことがあると思いますが、手袋を通して洗剤に含まれている有害物質が経費吸収されるってご存知でしたか?
石綿やじん肺の障害防止対策、救済法が整ってきた10年ほど前、化学物質による痛ましい労災が認定され、その理由が「高価な手袋を用いていた」にもかかわらず、有害物質が手袋を通って経皮吸収されていた、という事故だったのです。
どんな高価な手袋であっても、長期間変えなければ手袋の縫合部から内面に浸透し経皮吸収される可能性が高くなる。
まずはこの前提を持つことが大事なようです。そこで今日は労働衛生防具と化学防護手袋の勉強です。
労働衛生保護具の種類は?
頭→遮光保護具、溶接用保護面、レーザー保護メガネ、保護メガネ
呼吸用保護具→防塵マスク、防毒マスク、送気マスク、空気呼吸器、酸素発生型循環式呼吸器、電動ファン付き呼吸用保護具
服→ 科学防護服、放射性汚染防護服、生物学的危険物質に対する防護服
手袋→溶接用革製保護手袋、防振手袋、化学防護手袋、放射性汚染防護手袋
足元→化学防護長靴、放射線汚染、防護長靴
化学防護手袋について。種類、透過性、管理方法など
http://www.jsaa.or.jp/pdf/H27_08_kagakubougotebukuro.pdf
種類→ゴム製、プラスチック製(ポリウレタン、ポリ塩化ビニルなど)
透過性→ 化学物質が材料及び縫合部に吸収され、裏側に投下するまでの時間を測定したもの。クラス1から6に分かれている。クラス1 =掲出時間が10分より長く、クラス4では120分より長くてクラス6では480分より長い
化学防護手袋を保管する際は、次に留意すること。 ア 直射日光を避けること。 イ 高温多湿を避け、冷暗所に保管すること。 ウ オゾンを発生する機器(モーター類、殺菌灯等)の近くに保管しな いこと
※JIS T8116。 有害な化学物質を取り扱う際、化学物質の浸透性・透過性・浸透の防止を目的として使用する化学防護用手袋の企画を示したもので、皮膚に有害な影響がないかなどを基本的な品質に加え、薬品耐性試験を行うことで手袋の精度を測定しクラスを分類している。
産業保健は歴史から学ぶことが本当に多いですね。
今日も1つ、賢くなったかな?